第4回いぶすき映画祭 受賞作品
金のいぶすき グランプリ 山本尚志監督の 「家族の灯」
2人の娘を育てるシングルマザーの真理子。仕事に追われ子供との時間を取れない。
ある日、長女の結花(ゆか)が真理子と口をきかなくなる。
付箋を通して母と会話する長女。そんな母と娘3人家族の物語。
藤井謙監督 「スタートライン」
準グランプリ 銀のいぶすき 藤井謙脚本・監督『スタートライン』
●居酒屋で働き、空いている時間に路上ライブをして、プロの夢を追いかけているシンガーソングライターの竹村果穂。
ある日、ライブに何度も訪れてくれている佐藤花鈴がギターの練習をしているところを見かける。
自分に憧れを持ってくれていることを知り、花鈴のために歌を作ることを決める果穂。
一緒に練習していき、徐々に上達していく花鈴。そして果穂のライブ中、聴いてくれている花鈴に路上ライブデビューするように促すが・・・
銅のいぶすき 一田久作監督·脚本·編集『さよならウェディングドレス そして、またいつか』
フリーライターの湊晴子が取材先でとんだハプニングに見舞われる。
だが、そんなハプニングをものともしない姿を追った1日の物語である。
キャスト:松原 由希子、海上 学彦、福嶋 浩之、樋口 大悟、中西 忠一、坂口 勝紀、安部 洋花、松村 眞弓、佐々木 大介、紫藤 楽歩、才福 義之、中村 あや、有北 雅彦
スタッフ:福嶋 尚平、Paul Doroshevich 、濱田 裕道、酒本 凌、長谷川 祐史 、冨本 康成 、鈴木 知尋 、KOMAKI(kasane)、きのこうじょう
『アニメ部門賞』 オカモト監督 「巨神と氷華の城」長崎文化放送株式会社
演出者名 オカモト(監督) 高寺たけし(音響監督)
構成 TriF 脚本 TriF
著作権者名 TriF/南島原市・NCC 長崎文化放送
大波に流されそうに。品は承り来り
り、嵐の海の中に入っていき、沖に流されている船を何潜もつないで、陸に引き上げたという言い伝えがあります。作品の中ではそんな南島原の伝説と、世界遺産原城で起こった「島原の乱」、天草四郎の伝説などをモチーフにしながら様々な伏線を張り巡らせ、見る人を引き込んでいく狙いがあります。舞台は長崎県南島原市。江戸時代初期、日本を揺るがした「島原の乱」で有名なこの地で、中学3年生の志郎は学校の友人たちと変わりない日々を過ごしていた。そんな夏のある日年上の幼なじみ茜が東京から帰郷する。同じく幼なじみの時八も連れて、市内を散策する志郎たち。懐かしさと複雑な想いが交差する中、突如目の前に現れたのは、ゴロンと名乗る不思議な生き物だった。小さな生き物ゴロンとの出会いが、この地に再び大事件を巻き起こすー。
ドキュメンタリー部門賞 本間洸貴監督『Voice~伝える先に見えるもの~』監督本間洸貴
「多汗症」日常生活に支障を来たすほどの大量発汗が生じる疾患。
根本的な治療法はなく、特効薬もない。認知度が低く、周囲に理解されづらい事から、自らの病状を隠す患者も多い。その特徴から「サイレントハンディキャップ~沈黙の障害~」とも呼ばれている。
そんな環境下に置かれた多汗症患者は、何を感じ、症状と向き合うのか。多汗症患者自らが監督となり、カメラを回し、実態に迫っていく。
その取材過程で出会った一人の女性シンガーソングライター。彼女が音楽を始めたきっかけも多汗症だった。今まで言えずにいた胸のうちをワンマンライブでついに打ち明ける・・・。
スマイル賞 角田恭弥監督『スタプロなんて知らねえよ』
スターオーシャンプロダクションという小さなタレント事務所。社長は熱意だけのポンコツ、所属俳優も個性だけのポンコツ、そんなスタプロが自社で開催するワークショップ。なんと今回は海外でも大注目の鬼澤豪監督が芝居を教えに来るという事で、スタプロメンバーは不安と緊張の気持ちを抱え待っていた。しかし、そこに現れたのは往年の大女優を思わせる女性。その女性の奇妙奇天烈な演技指導にスタプロメンバーは翻弄されていく。
審査員特別賞鈴木龍 脚本・監督 『化身』
自分を400年生きた吸血鬼だと名乗る謎めいた老婆と、お年寄りを騙して金をせしめようとする男。その顛末はいかに。場末の喫茶店で展開する会話劇。