01.ぼくはもぐら 川﨑技花
生まれた時から土の中で過ごしてきたもぐら。
時折遊びにくる、ありから外の話を聞くも、外には恐怖心しかなく、今の生活が一番安心で幸せだと信じてやまない。そんな中、もぐらの家に、人の手が入り、逃げざる追えなくなる。外の世界に出たもぐらは、さまざま価値観や、優しさに触れていき、自分という者を知りながら、成長していく物語。
監督 川﨑技花
アニメーション作家 スタジオワザハナ代表
女子美術大学芸術学部メディアアート学科卒業
屋久島在住 日本アニメーション協会員(JAA)
『Birth~めぐるいのち~「私なり母親の作り方」』『 Precious place 大切な場所』
02.ルカノパンタシア 難波 望
郊外の一軒家で暮らす原田路佳と娘の海凪。一見、なんの変哲もない暮らしを送る母娘のもとに、ただならぬ決意を秘めた元夫、茂訪ねてくる。彼にはどうしても打ち明けなければならない想いがあった。茂の思いがけない告白を受け、母娘のかりそめの幸せはくずれてゆく。目を背け続けた本当の記憶――。路佳は想い出の海へ向かう。娘を失った母親と、彼女の心の中で生き続けている娘との愛をファンタジックに描く。
監督 難波望
日本映画学校脚本コース卒。主な脚本作品に映画『かぐらめ』『おっさんずぶるーす|21世紀のおじさん』など。本作を含むオムニバス映画『Mothers マザーズ』では総合プロデュースを務める。
03.蒔く愛 山科晃一
本作はワンカット・フィックスで撮影した作品です。映画のもつ”ライブ感”をどうぞお楽しみください
1991年兵庫県神戸市生まれ。テレビ局勤務後、2019年東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。
映像制作会社、広告制作会社を経て、映画監督・脚本家・小説家・アーティストとして活動中。
04.書架の物語 長谷川朋史
本に興味のない健一郎は、たまたま図書室で出会った紬(つむぎ)に心惹かれる。
「本が禁止された百年後の未来から来た」と健一郎に嘯く紬。
初めは紬の妄想と聞き捨てていた健一郎だが、紬が学校司書の早川と共謀して高校の蔵書を盗み出そうとしていることを知って、真相を問いただすべく紬の元へ向かう。ところが、図書室で待っていた紬に聞かされたのは驚愕の事実だった。
監督 長谷川朋史(はせがわともふみ)
1990年代より舞台演出家として活動する傍ら、TVアニメのデザインワークを担当。2018年、俳優しゅはまはるみ、藤田健彦らとルネシネマを立ち上げ映画制作を開始。
05.Dead lineウラソフ・セルゲイ
近い未来。普通の通院に見えたが...。
監督ウラソフ・セルゲイ
イスラエル出⾝
2010年6⽉ テルアビブ⼤学卒業
2021年3⽉ ⽇本⼤学芸術学部 修⼠卒業
2022年4⽉ ⽇本⼤学芸術学部 博⼠課程3年
2008~2022年 脚本校正、撮影アシスタント、助監督、役者
2011~2024年 監督:短編映画7本・ミュージックビデオ4本
06.marks 伊達忍
過去、現在、未来を行き来するある男女のすれ違いと運命を描いたラブストーリー。
・監督メッセージ
宮崎県で映画を作っています。伊達です。
今回このような形でいぶすき映画祭に参加でき、とても嬉しく、また光栄に思っています。
映画祭当日に、映画「marks」を楽しんでいただけたら幸いです。
監督 伊達忍
1996年、宮崎県出身。10代から映画作りを独学で始め、地元の映画館 宮崎キネマ館にて初の劇場公開作品「月と。」(22年)を上映する。映像制作会社に勤務した後にフリーランスとして映像制作チームjumpcutを結成。MVや企業PVなどを制作しながら、映画作りに励んでいる。
07.クジラの背中で話すコト 門田樹
海辺で話すハルカと明生。ハルカは明生にシロナガスクジラの全長を尋ねる。明生はハルカに別れを切り出す
監督 門田樹
いぶすきは去年仕事で訪問して「絶対また来たい!」と思っていました。楽しみでしょうがないです。
お笑いコンビエーデルワイスとして活動し、爆笑レッドカーペットなどに出演。2021年にコンビを解散。現在はミュージックビデオの監督などをしている。
08.フューチャー!フューチャー! 眞鍋海里
マコトは、成績は悪いが小さい頃から想像力豊かなSF大好きな女子高生。将来はロボットを設計するのが夢だったが、模試の結果はF判定。そんなある日、未来からやってきた謎の青年シンイチと出会う。シンイチ曰く、ディストピアとなった未来を救うためには、マコトが大学に進学し戦闘ロボットの設計図を完成させるしかなかった。果たして、マコトは無事に大学合格できるのか!?そして、ふたりは未来を救うことができるのか!?
総監督 眞鍋海里
宮崎生まれ、映像作家。普段は、広告企画を生業にしている。AUTOWAY「雪道コワイ」は全世界で1,000万再生され、日本発のバイラルムービーとして話題に。その他、スタディサプリ「18の問い」「現在地点」、近畿大学「MAGROBO」、Goldwin「MYWEAR」等の仕事がある。
大学時代を過ごした鹿児島で本作が上映されること、大変光栄です!本作は、SF×青春×エンタメをぎゅっと濃縮した一本となっています。ぜひ、主人公のマコトとシンイチのふたりの化学反応をお楽しみください。
監督 山本ヨシヒコ
CM、ドラマ、MV などの映像監督。1979年
広島県福山市出身。実家が銭湯。2021年Hulu「モモウメ」でドラマ監督デビュー。他、大分県PRシンフロ、関西電気保安協会、アロンアルフアTVCMシリーズ、DJみそ汁MCごはんのMVなど。
09.深海の虹DeepSeasRainbow鋤柄真希子
黄金よりも美しい海の世界――
マッコウクジラが太陽を飲み込んで、深い海の底へと潜っていく。
ダイオウイカへと受け繋がれた太陽の光は、幾千ものイカの子どもとなって星のように輝き産まれる。
深海で繰り返される愛の営みは、今宵も月夜に虹を架ける。
産卵を終えたダイオウイカが、自らの生命に別れを告げる。
そしてクジラは、今日も太陽とともに宇宙のリズムを刻んでいる。
Story(Synopsis)
The idea is a myth of the deep-sea.
A sperm whale swallows the sun and swims toward the deep-sea.
A giant squid inherits the sunshine.
Thousands of squid babies are born like shining stars.
Love beyond Species in the deep-sea.
A rainbow appears in a moonlit night.
A giant squid finishes laying eggs and bids farewell to her own life.
A sperm whale feels the rhythm of the universe with the sun as usual.
松村康平
1980年、大阪生まれ。京都工芸繊維大学修士課程修了。2000年代初期より映画、写真作品の制作を開始。また自作以外にも様々なアートシーンに於ける映像制作を手がける。2005年キヤノン写真新世紀優秀賞、Graz Art Bix Media Competition優秀賞。
近年では2010年ミラノサローネCanonブースの映像制作を担当、多数の作家が参加したJohn Cage 100th Anniversary Countdown Event 2007-2012の記録映像を完遂。2014年、《Scene Missing》がカンヌAVIFF にて上映された。
Kohei Matsumura was born in 1980 in Osaka. He received the Excellence Award of Canon New Cosmos of Photography in 2005 and the New Face Award of 17th JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL in 2014. He showed his film “Scene Missing”(2014) at AVIFF in Cannes.
Throughout his career, he has participated in many art project by his creating and recording images. Representatively, he had taken charge of motion pictures in Canon "NEOREAL” at Milano Salone(2010), John Cage 100th Anniversary Countdown Event (2007-2012), and Performance Unit Mountain/Full Edition(2013-).
SUKIMAKI ANIMATION 鋤柄真希子
1982年生まれ、大阪在住。大学在学中よりマルチプレーン技法による手描きアニメーション制作を開始。2008年、処女作『蜉蝣』でNHKデジタルスタジアム今敏セレクション。『雪をみたヤマネ』(2010)、『やまなし』(2011)が国内外の映画祭で上映。2013年、『カラスの涙』で文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。
5年をかけて制作した『深海の虹』(2019)が世界各国の映画祭で上映されている。現在最新作『LUNATIC PLAN(e)T』を鋭意製作中。
Makiko Sukikara, an animation director, was born 1982 in Osaka/Japan and has created animation works by the multiplane camera since the late 2000s.
The animation world with nature and animals of her drawing, such as “WHILE THE CROW WEEPS”2013 and “Walkin’ On The Snow Grass”2010, has been showing all over the world. In 2019 “DEEP SEA’S RAINBOW” revealed to be created step by step over 5 years.
Currently, next project “LUNATIC PLAN(e)T” is working on.
"DEEP SEA’S RAINBOW" (2019) ©sukimaki animation
10.ボウルミーツガール関 駿太
とあるボウリング場。ボウルを投げられない内気な少女・アズミは、親友を自称するイズミに支配されている。そんな中、彼女の前に突如現れる謎の少年・エイ。彼はアズミからボウルを奪うと当たり前かのようにストライクを決める。衝撃、そして電撃。粉々に打ち砕かれたアズミの中で、確実に何かが変わろうとしていた...。
若人たちが駆け回るジェットコースター型ハイパーテクニカルニューウェーヴボウリングムービー。
とにかく観ていて楽しい、誰が観たってワクワクする映画にすることを第一目標に作りました。老若男女問わず1人でも多くの人に観てもらえたら嬉しいです。
2001年新潟県新潟市生まれ。
日本大学芸術学部映画学科卒。
大学在学中は大学の同期と共に映像制作集団『幻派』を結成。YouTubeにて自らの短編映画を公開する。
趣味はギャラガとテトリス。
11..CUT Bang Hyunjeong
女性はひもで足止めされている。 彼女はスクリーンの一部となり、映画は彼女の顔を通して再生される。 数分後、観客は劇場を去る。 彼らは彼女によって結ばれた線を切る。 そして、彼女は服を脱ぎ始める。『male gaze』という単語を知っていますか? ありのままではなく、成績で見る視線のことを意味します。 これを盛り込みたかったのです。
初の演出作である短編映画「SHIT」で映画界に入門し、女性の叙事を扱った映画を作り続けています。
第7回いぶすき映画祭ノミネート作品選考にあたり、鹿児島県在住の映画関係者、いぶすき映画祭委員会委員のほか、今回コラボレーションさせて頂きましたマンガプロジェクト鹿児島のUchico様(マンガプロジェクト鹿児島)、まなべたかひろ様(マンガプロジェクト鹿児島)のお二人にお願いしました。